DSF スパイラルフレーム
概要と特徴
平面火炎形状を持つバーナの代表的な機種です。弾頭頭部の熱処理をするために開発されたバーナで、全ての運動エネルギーは火炎の旋廻力に変換されるように設計されているので、バーナより出ると囲む炉壁に張り付いたような薄い円形状の火炎を形成します。したがって、壁に張り付いた火炎は輻射を出し、それによって熱の伝達をおこなうので、炉体の設計は主に輻射型加熱の設計をします。また、前方方向の火炎がないことから、スペースの少ない直接加熱炉、熱交換器による間接加熱炉やレトルト炉などに使用できます。また、輻射型伝熱なので高温の用途に適しています。
主な仕様
類別形式
混合方式:ノズルミックス
燃料種
気体:LPG、LNG、都市ガス、COG、その他
用途
溶解保持炉、レトルト炉、その他間接炉、短い火炎を好む直接加熱炉など
機種構成
サイズは9種。各サイズにはバーナ本体と空気設定用バタフライ弁、ならびにガスコックと流量設定用ガスバタフライ弁のついたコンプリート形式、バーナ本体だけのベーシック形式があります。
燃焼ブロックはバーナ本体オーダー時に同時にご発注ください。
ブロックの形式は使用温度と取付け方(天井吊、横置き)から選択します。
燃焼容量と主な設計データ
バーナサイズ | L-52 | H-52 | 83 | 84 | 104 | 125 | 166 | 248 | 3212 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
最小/最大燃焼量 kW |
1.7/19 | 2.9/26 | 10/81 | 16/134 | 24/206 | 28/302 | 86/603 | 116/927 | 182/1381 |
近似火炎径 m | 0.25 | 0.36 | 1.1 | 1.3 | 1.3 | 1.4 | 1.7 | 2.3 | 3.4 |
近似火炎長 (前方)m |
0.05 | 0.05 | 0.05 | 0.08 | 0.08 | 0.1 | 0.15 | 0.15 | 0.18 |
隣接バーナ 最小間隔 m |
0.33 | 0.33 | 0.41 | 0.41 | 0.46 | 0.46 | 0.51 | 0.56 | 0.64 |
処理物-炉壁管 最小距離 |
0.18 | 0.18 | 0.18 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | - | 0.25 | 0.25 |
注)
- 最大燃焼量を得るために必要なバーナ入口での空気圧は、7kPa、ガス圧力は248DSFで1.2kPa,その他のサイズで1kPaです。
- 点火はブラストパイロットを使用し、火炎監視には、フレームロッドまたは紫外線スキャナーを使用してください。