ブルックフィールド粘度計型式選定 デジタル/アナログ
選定の方法
ブルックフィールド粘度計には、各モデルとも高粘度、中粘度、低粘度用の型式がありますが、これらの型式の指定はあくまでも選択の際の指針にすぎません。どの型式の粘度計も多段の回転数選択および各種スピンドルの組み合わせで、多数の測定レンジが得られ巾広い用途にお使い頂けます。適切な型式を選択するということは、測定しようとしている粘度レンジにおいて最高の感度と精度を得るように選択するということでしかありません。
”測定システム選定”に示す一覧表は標準型式について示しています。特定の用途でご使用になる場合は、これ以外の回転数、校正スプリングのトルク値を変えたものを用意しています。最終的に型式を決定する前に、測定されようとしている内容と同種の仕事をされている他の研究者にどの型式をお使いになっているかを聞かれるのも後のデータ比較などにおいて便利な一法です。産業の種類や購入/販売者間の仕様によっては予めどの型式を使うかが定められている場合があるのでご注意下さい。
どの型式が貴用途に最も適しているか、ご検討頂くために当方で貴社の検体の粘度を前もって測定する、等のサービスを致しますのでお申し付け下さい。又、ブルックフィールド本社の研究所にはレオロジー研究のあらゆる設備が整っており、この種の設備では業界で一番充実した設備と思われますのでどうぞご利用ください。さらにレオロジー研究技術論文の大規模な蔵書を所有しています。ご興味のある方はお申し付け下さい。(091Cデータリストを請求下さい。)
スピンドルの形状
全てのブルックフィールド粘度計には、その粘度測定範囲内でのほとんどの測定に対応できるようなスピンドルが1セット付属しています。しかしながら時には最適の結果を得るために、特別な形状のスピンドルが必要な場合があります。ブルックフィールドはこのため広範囲の種類のスピンドルやアクセサリーを開発してきました。
円盤型スピンドル | LV型(スピンドル#2と#3)、RV/HA/HB(スピンドル#1~#6)に標準として付属しています。これらのスピンドルは600ml もしくはこれ以上の大きさの容器の中でご利用いただく汎用スピンドルです。多くの流体において、円盤形スピンドルにより、正確で再現性のある見掛け粘度を求めることができます。 |
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円筒形スピンドル | これらのスピンドル(LV型では#1と#4、RV/HA/HB型では#7)は、粘度に加えてずり応力及びずり速度の値を計算できるよう、科学的に規定されたスピンドル形状を持っています。 その他の点では、このスピンドルの操作上のパラメータは円盤形スピンドルの場合と同様です。この形のスピンドルは、非ニュートン流体を測定する時に特に効果を発揮します。 又適切な測定範囲表を使えば、ブルックフィールド粘度計のどの型式にも使うことができます。LV型の#2及び#3円盤形スピンドルと同等の円筒形スピンドルも、より明確な適合性のため準備してあります。 |
T字形スピンドル | 通常はヘリパススタンド(アクセサリー)と一緒に使用されるT字型スピンドル(ヘリパススタンドに標準品として附属)を使用しますと、ペースト、ゲル、クリームなど非流動性物質の粘度測定が可能となります。 |
同軸円筒 | 同軸円筒形状はブルックフィールド粘度計のいくつかのアクセサリーでの形状です。少量サンプルアダプター、超低粘度(UL)アダプター及びサーモセルシステムがこれに該当します。 科学的に定義づけられたレオロジーデータ(ずり応力、ずり速度を含む)の他に、これらのアクセサリーはそれぞれが特定の測定条件に応じた特別の利点を持っています。更にDIN規格53019に適合する超低粘度測定用のULA-DINのスピンドルも準備されています。 |
コーン/プレート形状 | 極めて僅かのサンプル量で絶対粘度を正確に測定する場合、ウエルズ-ブルックフィールド・コーン/プレート粘度計(デジタルモデル及びアナログモデル)は高度な測定機器技術を提供します。 |
スピンドル・エクステンションD及びS型 | 粘度計とスピンドル/試験サンプルの間の距離を長くしなければならない場合に使用します。 D型はワイヤ連接かんと連結ナットで構成されてどのスピンドルにも接続可能です。 S型は通常の浸漬点で、指定のスピンドルに予め一体化されたワイヤ連接かんで構成されています。 ブルックフィールド粘度計のスピンドルは、300シリーズのステンレススティールで作られておりほとんどの場合、保守の必要はありません。何種かのスピンドルでは最強の耐腐食性塗膜処理をしたものも準備してあります |