ECS CLT-NHD
窒化化合物層厚さ予測計算シミュレーション
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概要
ECS CLT-NHD窒化シミュレーションソフトウェアは、化合物層の厚さをシミュレーションするソフトウェアです。本ソフトウェアを用いることで、パソコン上で窒化処理(ガス窒化、ガス軟窒化、酸窒化)の処理パラメータ(温度、時間、ガス量、窒化ポテンシャル、カーボンポテンシャル、酸化ポテンシャルなど)を最適化に利用します。利用者の最大のメリットは、窒化処理のパラメーターを変更する際、つぶさにその効果を推測し、窒化処理の実感を得ることができる点です。
特徴
- 鋼種31種のデータベースに基づく利用価値の高いソフト
- 実際の熱処理より抽出したアルゴリズム採用
- ドイツ窒化技術研究機関のベルグアカデミア工業大学およびシュピース博士との共同開発
- 新規パーツの熱処理条件だしのための時間を短縮かつ効率化
主な仕様
【入力/設定】
- 選択できる鋼種の種類
現在31種類が登録されています。
- 選択できる窒化処理の種類
軟窒化(Nitrocarburizing)、ガス窒化(Classical Nitriding)、酸窒化(Oxynitriding) - 窒化処理の条件
温度(Temnperature)、処理時間(Treatment Duration, Hr)、窒化ポテンシャル(Kn)
【操作の流れ】
- 鋼種と窒化処理方法の選択、パラメーターの入力
各入力と同時に自動的に再計算をして、その結果を表示します。
【シミュレーションの結果】
- 数値/表形式
化合物層厚さCLT(μ m)、窒化硬化層深さ NHD(mm)、表面硬さ RH(HV 0.3)、水素濃度(%)、残留アンモニア(%)、浸炭ポテンシャル(Kc(W))の予想値が数値または数値範囲で表示されます。
- グラフィック形式
窒化ではレーラー図に、軟窒化はクンツェ図に予測される窒化層の組織がマーカで示されます。また、モデルの組織写真状に窒化硬化層深さと化合物層厚さの位置を表示します。
レーラー図(窒化) | クンツェ図(軟窒化) |
※スタンゲ社製品の東アジア、東南アジア、オセアニア地域に於ける販売並びにサポートを提供します。